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屋形船

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水上から臨む、都市風景の色めき。

夏の夜を彩る伝統文化、その源流を辿り、醍醐味を識る。

夏の風物詩として広く親しまれている屋形船。黄昏時、流れる河川の涼やかさを感じながら、移り変わる景色を愛で、美味しい食事とお酒を嗜み、仲間たちとの会話を楽しむ。
こうした伝統文化は、いつから人々の娯楽として根付いてきたのか。そして、どのように進化の変遷を遂げてきたのでしょうか。
その歴史を紐解きながら、この夏ぜひとも堪能したい屋形船の醍醐味を探ってみました。

1949年から江戸前の海を舞台に舟家業を営んできた「船清」さんにお話を聞かせていただきました。

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船清
古墳時代に記録が残る「舟遊び」。
そして平安時代に原型が生まれ、江戸時代から昭和にかけて発展した屋形船の歴史。
戦争や高度成長などの逆風を受けながら見事に復活を遂げた、日本独自のエンタメ。

舟遊びとしての最古の記録は、日本書紀にまで遡ります。古墳時代の402年には履中天皇が両枝船(ふたまたふね)と呼ばれる二艘をつなぎ合わせた船で遊宴を楽しんだという記述が残っています。こうした舟遊びが貴族の間で親しまれるようになったのが、平安時代。川や池に「龍頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)」という船首が龍や鳥の形をした船を浮かべ、楽器を演奏したり、和歌を詠んだりして楽しんだという記録が残されています。やがて江戸期になると、舟遊びは大名や豪商の楽しみに発展しました。大名たちは、競うように自分たちの船を豪華にしていったといいます。しかし豪華すぎる船は、幕府の倹約令によって取り締まりを受けるようにもなりました。江戸中期になると、江戸では治水工事が進んで河川が整備され、水上交通が発達。この頃になると船宿や料理屋が質素な屋形船を所有するようになり、一般庶民でも粋に舟遊びが楽しめる、今日のような屋形船のスタイルが確立されていきました。しかし屋形船の文化は、戦時下の影響で一度衰退。戦後に高度成長期を迎えた際も、水質汚染やコンクリート護岸化などのため、復興を遂げることはできませんでした。お客さんの減少のため、多くの船宿が廃業に追い込まれてしまいます。

船清の女将・伊東陽子さん
船清の女将・伊東陽子さん

船清の女将・伊東陽子さん

海苔の養殖から、釣り船、屋形船へ。船清が歩んだ事業の歴史。

東京の屋形船といえば、お台場からレインボーブリッジや東京スカイツリーを眺めつつ隅田川を上っていく周遊コースが定番。数々の船宿が日々、自慢の船を就航させていますが、その多くが、古くからこの河川で事業を営んできたという歴史を有しています。品川に拠点を構える「船清」もまた、その一つ。この地区で親の代から別の事業を継承しながら、自らの判断で屋形船の就航を決めたという女将、伊東陽子さんにお話を伺いました。
「もともとは両親が、この水辺で海苔の養殖業を営んでおりました。ところが、1964(昭和39)年に東京オリンピックが開催されるということで、海苔の養殖場は埋め立てられてしまいます。ただし事業のための船は残っていたので、この船を活かすために二代目(兄)が始めたのが釣り船業でした。当時は釣りブームということもあり、新聞にも取り上げられるほど繁盛しました。しかし魚を乱獲し過ぎたことや環境汚染など様々な要素が絡み合い、次第に魚の数が減少してしまいました。お客さんもどんどん減り、釣り船だけでは経営が困難になります。そこで私の判断で、新たに屋形船を始めました。それが1987(昭和62)年のことです。およそ35年前のことですが、そのずっと前からこの地で事業を続けてきたという自負はあります。最初のうちは右も左もわからず試行錯誤で、釣り船と屋形船をどちらも就航させていたのですが、2年ほどで屋形船の事業に一本化させました」

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日本の文化が凝縮された水上の小空間で、誰もが一期一会を楽しむ。

「水上から移りゆく景色を眺め、皆でワイワイ会話をしながら食事を楽しむことは、一つの観光です。デッキに上がれば、水や風を五感で感じることもできます。それはスピリチュアルでもあるし、心がくすぐられるような感覚も得られることでしょう。ある外国の方は、日本の屋形船には日本が凝縮されているという感想を仰っていました。世界の海を航海するような大型客船と違って、とても小さな船だけれども、そこには美味しい日本食があり、畳があり、カラオケがあり、独特の宴会風景がある。その全てがとても日本的であり、このような文化は世界のどこにもないというお話でした。確かにそうかもしれません。日本独特の文化という意味では、一期一会の精神を私たちは大切にしています。初めて出会うお客様同士、些細なことで周遊中はずっと気まずくなります。だから周遊の時間はとにかく親睦を深めていただきたい。そのためにスタッフもあえてフレンドリーな接客スタイルを心がけています」(伊東陽子さん)

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船があっても船頭が足りないという課題。今後は人材の育成に注力し、お客様の期待に応えたい。

「今年は隅田川花火大会が4年ぶりに開催されたように、最近になってようやく、コロナ禍で離れた客足が戻りつつあります。一方で、コロナの影響で退職した船頭たちがいるため、人材不足という課題をどこの屋形船業者も抱えています。代わりとなる人材はすぐには育たないので、ニーズや船はあっても、全船を出すことができないというのは残念ですね。お客様の期待に応えきれないというもどかしさがあります。そのため今後は人材育成にも注力していきたいですね」(伊東陽子さん)実際、8月の時点で船清の屋形船は大盛況で、一ヶ月先まで予約が埋まっている状況。今後はインバウンドの需要も増加が予測されるため、まずはお早めに、屋形船の魅力を五感で体感してみてはいかがでしょうか。

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  • 屋形船のご予約はお電話で 03-5479-2731
  • 受付時間:10:00~19:00
  • 住所:〒140-0001 東京都品川区北品川1-16-8 船清ビル
船清
BEAUTY AND JOY OF JAPANESE RIVER

流れる水面は、変遷する都市風景をいつの時代も静かに見守り続けている。

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いつもは陸上から見ている何気ない景色でも、水上から眺めるとまた違った趣きを纏います。
時代とともに変遷する都市風景。ときに水面は、大きな水鏡のように都市の“今”を映し出してくれることでしょう。
今だけのプレミアムな都市風景との一期一会の邂逅を求め、ぜひ水上散歩、楽しんでみてはいかがでしょうか。

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