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The warm light is blanketing your season.

吐く息は白く、体の芯まで冷え込む冬。誰もが思わず温もりを求めてしまう季節の夜に注目を集めているのが、華やかなイルミネーションである。今年もまた、様々な地域で趣向を凝らしたイルミネーションが煌めき、人々の心に明かりを灯している。今では当たり前となったイルミネーションも、その起源は古く16世紀まで遡る。宗教改革で有名なドイツのマルティン・ルターが、森の中で煌めく星に感動し、木の枝にロウソクを飾ってその景色を再現しようとしたのが始まりとのこと。それから時は流れ、エジソンが白熱電球を発明したのが1879年。その3年後には、マンハッタンの900棟のビルに1万4000個の電球を使用して大々的なデモンストレーションを行ったのが、電球を使った世界初のイルミネーションといわれている。日本におけるイルミネーションの起源は、明治時代。1903(明治36)年には、大阪での勧業博覧会の会場正門に盛大にライトアップされ、評判になったという。光がもたらすイメージは、温もりや安心、そして希望。暗い夜空に光を追い求めてしまうのは、いつの時代も変わらぬ人類の本能だといえる。

幻想的な光の世界へ

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「光の演出で人の心を彩る」を理念に
数々の地域でイルミネーションを手掛けるタカショーデジテック。

全国津々浦々で数々のイルミネーションを施工しているのが、株式会社タカショーデジテックである。代表取締役社長の古澤良祐さんに話を聞いた。 「私たちの理念は、『光の演出で人の心を彩る』ことです。光を灯すことで、たくさんの人たちを笑顔にしたいという想いが込められています。そして私たちのパーパスとなっているのが、『暗いところに光を灯す』ということ。今ある光を入れ替えるのではなく、暗いところに光を灯すことで何かしらのソリューションを提案したいと考えています」(古澤さん)そうした理念を掲げるタカショーデジテックの集大成ともいえるイベントが、今年で6年目の開催となる『フェスタ・ルーチェ』だ。毎年開催の和歌山をはじめ、これまでに青森や新潟、栃木、成田などで人気を博し、今年も和歌山と松江にて開催を迎えている。「フェスタ・ルーチェは、あえて地方で開催することを念頭においています。大切な人とあえて今行く場所を地方に創出することが目的です。そしてもう一つ根底にあるのが、オフシーズンをオンシーズンに変えるという考え方。こうしたイベントで人を呼び込めば、ついでに宿泊したり、昼間に観光したり、ランチをしたり、といったツアーを組むこともできる。そうすることで街を活性化させるのが狙いです。毎年開催している和歌山では初年度だけで8万人の集客があり、昨年は12万人になりました。こうした活動が、オーストリアのパートナー企業であるMKイルミネーション社の協力もあって国外へと波及しています」(古澤さん)

現地に行けば、直接的な光と音楽の刺激による没入感を得られるはず。
ぜひ大切な人と大切な時間を過ごしてもらいたい。

「新型コロナウイルスの影響で、ここ2年間ほど旅行にも行けない情勢になりました。そんな中、今ではSNSを通じてスマホ一つで海外に行った気分になれ、どこの景色が綺麗なのかという情報だけは得られます。しかし本当は、そこに行かないとわからない世界観があり、そこに行かないと人生観が変わることもありません。フェスタ・ルーチェは、そこでしか味わえない世界観をつくっているので、ぜひ現地に行って、写真では伝わらない光の刺激を直接感じていただきたいですね。直接的な光があって、そこに音楽が重なることで生まれる没入感は、きっといい思い出になるでしょう。だからこそ、大切な人と大切な時間を過ごしていただきたいと思っています」(古澤さん)今年は、ARを使った拡張現実の技術を導入。スマホをかざせば、電球を修理する小人たちの姿や、夜空をソリに乗って移動するサンタクロースの姿など、仮想現実の世界を見ることができるという。こうした体験も、現地に行かないと味わえないエンタメとなっている。「私自身、継続は文化だと思っています。フェスタ・ルーチェは今年で6年目を迎え、和歌山では冬の風物詩となりつつあります。小学6年生だった子どもなら、もう高校生。継続させることで、その子の冬の思い出は、フェスタ・ルーチェのイルミネーションになるでしょう。だからこそ、これからも続けていくことが重要なのです」

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本当のクリスマスに出逢える場所
フェスタ・ルーチェin和歌山マリーナシティ

5年間で50万人が訪れた光の祭典を今年も開催。今年のテーマは、全世界20ヶ所で展開される世界規模のイルミネーションイベント「LUMAGICA」。世界スケールのイルミネーションや、AR、プロジェクションマッピングなど、心ときめく演出が盛りだくさん。人気の光の遊園地やクリスマスマーケット、スカイランタン、音楽会といったイベントも目白押しとなっている。子どもたちには、直接会場で楽しめるハズレなしのスクラッチカードをプレゼント! なお、期間中何度でも楽しめるシーズンパスは、世界20ヶ所で同時期に開催中の「LUMAGICA」も楽しめるグローバルな共通パスとなっている。

  • 会場:和歌山マリーナシティ ポルトヨーロッパ 〒641-0014 和歌山県和歌山市毛見1527
  • 開催期間:2022年11月3日(木・祝)〜2023年2月12日(日)
  • 毎日開催:11月3日(木・祝)〜12月31日(土) 土日祝のみ:1月2日(月)〜2月12日(日)
    ※ただし1月2日(月)〜3日(火)は開催。1月1日(日)は休業。
  • 営業時間:17時〜21時(最終入場20時半)
    ※12月1日〜12月24日の金・土と12月25日は17時〜22時(最終入場21時半)
  • 入場料:大人(高校生以上):当日1500円/前売り1300円 小人(3歳以上中学生以下):当日800円/前売り700円
  • 期間中何度も楽しめるグローバルシーズンパスあり 大人3500円、学生3000円、小人2000円
  • ※詳しくは公式サイト(https://festaluce.jp/wakayama/)をご覧ください。

自然に溶け込んだ光の演出を、ナイトウォーキングをしながら堪能。
今年は全世界20ヶ所で開催される世界規模のイルミネーションイベント。

フェスタ・ルーチェがきっかけで生まれた、MKイルミネーション社プロデュースによる、世界規模のイルミネーションイベント。ヨーロッパの歴史的宮殿の庭園や敷地の広い観光施設などを利用して開催されている。昨年は全世界18ヶ所で100万人が来場。開催地それぞれの個性は違うものの、スケールの大きい光が自然に溶け込むようにディスプレイされ、 ナイトウォーキングを楽しみながらイルミネーションを鑑賞することができる。今年は、ヨーロッパのみならずカナダやニューヨークなど8カ国20ヶ所で展開。このLUMAGICAを逆輸入しようというのが、今年のフェスタ・ルーチェのコンセプトとなっている。

Innsbruck (オーストリア)

会場はインスブルック市内中心地にある観光名所、Hofgarten Park (ドイツ語で宮廷庭園)にて11月中旬から1月末まで開催。10ヘクタールもの広大な敷地内に約1kmのナイトウォーキングコースを作り、300点ものイルミネーションモチーフが装飾されている。積もった雪に動物や樹木モチーフの光が反射し、幻想的な雰囲気の中でイルミネーションを楽しむことができる。

Dusseldorf (ドイツ)

ファッションやアート文化が栄えた都市部のエリアにあるベンラート城が会場。ピンクの外壁が印象的な城を取り囲むように、電球色、白、ピンクを基調としたモチーフを多く設置し、エレガントな雰囲気を醸し出している。ひときわ目を惹く「Humming bird」と名付けられた光るモチーフは、花の蜜を吸うハチドリがモデル。夜に芸術作品を鑑賞するような感動を味わうひとときは、大人のデートコースにもぴったり。

Neuwied (ドイツ)

フランクフルトから約100km離れたドイツ西部、1840年頃に釘やネジなどを製造していた工場を現代風のアートイベント会場に改装。子どもが喜ぶモチーフをたくさん設置し、親子で楽しむことに焦点を当てている。特に人気なのが、眺めるだけでなく中に入ることのできる機関車のモチーフ。高い所が大好きな子ども達にとって、ワクワクが止まらない最高の遊具で思いきり遊ぶことができる。

Hattingen(ドイツ)

デュッセルドルフから電車で約1時間先にある、人口約5万人という小さな市の閉鎖された旧製鉄所が舞台。MKイルミネーションのモチーフを置くことで、見違えるような雰囲気の空間に変貌。明かりが一切ない製鉄所内に光を演出するため、少しスリリングな気分が味わえたり、暗闇に浮かぶ美しいモチーフに感動できたりなど、一般的なイルミネーションとは一味違った魅力が味わえる。

かつてロウソクの火が人々を導いてきたように、光は私たちにとってかけがえのない存在である。熱をもたないLEDに温もりが感じられるように、光は人々の心に安心をもたらしてくれる。不安な世界情勢、疲弊した社会の中でこそ、光が担う意味や役割、存在価値は大きい。

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2022 → 2023

心が暖かくなる時代へと、願いを込めて。

The warm light is blanketing your season.

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