もうすぐ一年経とうとしておりますが、なかなか鎮静化してくれないコロナウィルス。ステイホームもすっかり定着し、新しいライフスタイルを自分なりに考えている方も多いと思います。今回の特集は、おウチ時間をより快適に過ごせるように「おウチ」をキレイにしよう!という企画です。そこで、「感動の掃除術」という本も出版なさっている、どきどきキャンプの佐藤満春さんをお呼びして、毎日使うキッチン、バス、トイレといった水回りを中心にお掃除術を解説して頂こうと思います。「面倒くさい」が「楽しい」になれば、おウチ時間も益々楽しくなるとお思います!
- 佐藤満春(さとうみつはる)
- お笑い芸人(どきどきキャンプ)/放送作家/構成作家/トイレ博士
掃除マニア/ラジオパーソナリティ/サトミツ&ザトイレッツ - <資格>
- 名誉トイレ診断士/トイレクリーンマイスター/掃除能力検定5級
整理収納アドバイザー3級 - <著作・商品>
- (書籍)第三文明社「佐藤満春のトイレ学」
(書籍)マイナビ新書「恥ずかしがらずに便の話をしよう」
(書籍)日本能率検定協会マネジメントセンター「せかいのトイレ」
(書籍)集英社「トイレの輪~トイレの話、聞かせてください」
(書籍)宝島社「佐藤満春 感動の掃除術」
(CD)サトミツ&ザ・トイレッツ「ホワイト・アルバム」(ソニーミュージックよりメジャーデビュー)
(ブラシ)「びっくりProトイレクリーナーサトミツ棒DX」
(ブラシ)「サトミツボール」
レクチャーを受ける前に佐藤さんのお掃除についての魅力をお伺いさせていただきました。
お掃除に目覚めたきっかけはありますか?
……もともとトイレが好きなんです!トイレの歴史や型番など、トイレにまつわることが好きで、結構詳しいんですよ。
あとは、お腹を壊しやすくて、トイレの時間が長かったり、芸人さん達との仕事での大部屋が苦手で、よく近くのトイレにこもっていました。トイレにいる時間が長いので、自然とトイレの空間について色々と考えることがありました。
大きなきっかけは、技術開発者や製品開発者の挑戦や努力を撮った某ドキュメンタリー番組で、ウォシュレットを作った人の回を見たときです。トイレの技術革新や、トイレ空間への試みにとても感動したんです!それで、「気持ちの良いトイレ空間の為の掃除ってどうやるんだろう?」と考えるようになりました。実際に、トイレ掃除専門店の会社に行って修行しに行くようにもなりました。そこでは、掃除のノウハウや科学的根拠を実践的に学びました。すると、トイレ以外の家庭環境あらゆるところに応用ができることを知ったんです。
確かに、トイレは一人の空間なので、落ち着く空間にしたいと思います。けれど、掃除って大変だし、汚いので避けてしまいます。
どうやったら楽しく掃除ができますか?
……昔は特に、3K(暗い、汚い、怖い)なんて言われていましたよね。けれど、最近のトイレはただ用を足すだけの空間じゃなくなっています。明るくて、居心地の良い空間になってきていますよね。おウチのトイレもできるだけ掃除はした方が良いです。けれど、強制はしなくて良いんです。掃除のペースは、人それぞれで良いと思いますし、1つの汚れを落とすだけでも、様々な方法があるんです。好きな掃除方法で、汚れと向き合って行けば、「簡単」で、また汚れが落ちていく「楽しさ」が味わえます。最初は、「面倒だな」と思うんですが、やっていくうちに「汚れが落ちる」事にハマってしまうような掃除術をお教えできたらなと思います。
油汚れは「アルカリ性洗剤」、コゲには「重曹」が効果的です。
今回は、水垢にも油汚れにも使える、酸素系漂白剤の「過酸化ナトリウム」を使って掃除します。ご家庭の汚れに応じて、洗剤は変更できるので、是非色々と試してみてください。
まずは、シンクにお湯を溜めます。排水溝の蓋がないご家庭は、ビニール袋やタオルを挟んで、上から排水溝カバーをつけると、大丈夫です。シンクにお湯が溜まったら、過酸化ナトリウムを入れます。軽く混ぜて溶かし、そこにコンロのゴトクや、換気扇のフィルターを30分程つけ置きします。
その間にコンロ周りも、過酸化ナトリウムを吸ったスポンジや、軍手を使って拭き掃除しましょう。
30分経ちました。スポンジでコンロやフィルターをこすり洗いします。最後に、水ですすいで、乾かします。シンクもスポンジでこすり洗いをすれば、キッチン周りは完了です。
水垢、排水溝の汚れには、「クエン酸」を使います。鏡のくもりは、水垢が原因です
まずは、鏡全体にクエン酸水を吹きかけていきます。クエン酸水は、霧吹きに水とクエン酸を混ぜれば、出来上がりです。
その後、液垂れ防止の為にキッチンラップを貼り付けて、30分おきます。
30分経ったら、貼っていたラップを丸めて鏡を磨いていきます。その後、水で流してマイクロファイバークロスなどで拭きあげれば完了です。
トイレ掃除の時は、ゴム手袋の上から、軍手をすると、汚れを気にせず掃除ができますよ。
まず最初に、水の跳ね返りや、黒ずみの掃除がしやすいよう、水位を下げます。今回は、僕が発案した「サトミツ棒」を使います。水を穴に押し込むイメージで数度動かすと、水位が下がります。サトミツ棒にトイレ用中性洗剤をふりかけて、泡だててから、便器を洗います。しつこい汚れには、トイレ用酸性洗剤を使います。(ここで注意が必要です。便器の種類によっては、酸性洗剤を避けたほうが良い種類もあります。その場合は、しつこい汚れの場合にのみ、使用してください。)
まず、トイレのフチ裏にトイレットペーパーを丁寧にはわせます。フチ裏以外にも、黒ずみやカビなどの気になる所に貼り付けていきます。その上から、酸性洗剤をひたひたになるようにふりかけ、15分ほど放置します。15分後、水を流して完了です。汚れも、ニオイの元もきれいさっぱりになりました。
他には、壁にも汚れやニオイの元、雑菌があります。アルカリ電解水で壁から床までホコリも一緒に拭き取りましょう。
ドアノブは、直接アルコールスプレーをすると、雑菌が舞ってしまうので、軍手や、雑巾に吹きかけてから、その後ドアノブを拭くことをお勧めします。気になる方は、その後乾拭きをして完了です。
佐藤さんの掃除術で、家の水回りがピカピカになりました!
「浸け置き」している間に、効率よく、掃除が終わりました。これなら、ながら掃除もできそうです!汚れが落ちるのは、見ていてとても気持ち良かったです。佐藤さん、本日はありがとうございました。
皆さんも、お子さん用の軍手を買って、家族で掃除を楽しんではいかがでしょうか。きっと、やればやるほど、楽しく、好きになるはずです。